ストーリー
舞台は、前作巨乳ファンタジーの150年ほど前、まだ魔族と人間が共存していた時代。ユーロディア大陸と海を隔てた島国ヒルズランド王国では、貨幣が流通するようになって以降、お金で苦労する魔族が増え、家族や財産を失った魔族が金貸しを襲うなど、人間と魔族の間に溝が広がり始めていた。
そしてその溝をどうするかが、行政官に求められていた――というところまでは、前作『2』と同じ。
ルイン・ディミディウムは、田舎のドブランド州出身。
王立修道院でのあだ名は「破滅男」。
書と詩作と魔術は最下位だが、弁舌ではトップ。
秀才ゼミナリオの全科目首席卒業を阻止した唯一の男である。
だが、大司教アルヒーフの怒りを買って僻遠の地ボインバラに、文官ではなく武官(守備隊長)として左遷されてしまう。
【第1部】
ドブランド州の田舎、ボインバラでは、ドラムスというオークの一味たちが金貸したちを襲撃する事件が頻発していた。
城主ス・カンピンとその息子で家令のス・ポンポンは端からルインを戦力外扱い。
部下もルインを隊長としては認めてくれず、独自行動。
だが、ルインは単独で捜査を開始。
ボインバラとナインバラで情報収集。
そして、ついにドラムスたちの隠れ家へとつながる手がかりをつかんでしまう。
ルインの活躍により、ドラムス一味は逮捕。
さらにその黒幕たちを――。
その成功により、ルインはドブランド州の長官補佐に昇進することになる。