ストーリー
その賢竜大祭を数週間後に控え活気に満ち溢れたルリタニア王国の王都で、留学生活2年目を迎える主人公‘九藤晴’(ハル)は、めでたさとは縁遠いギリギリの生活を送っていた。
医師になる夢を持ってはいるものの、金のない留学生の身の上、生活費を稼ぐためカフェの給仕や同人誌のベタ塗りアルバイトなどに精を出す毎日。
落としそうな単位を友人たちに頼りながら何とかやりくりしていたそんなある日、ハルの元にひとりの少女がやってくる。
それは賢竜大祭に招かれて来た、凰国の第8皇女‘珠姫’。
「勅命である。
――九藤ハル。
そなたをこの国における私の特別護衛官に任命する」
その一言から変わるすべての日常。
賢竜大祭までの数週間――将来を嘱望された若者たちが世界中から集う「ルリタニア王立学院」で巻き起こる、かつてない大騒動。
身分を隠しハルの妹として憧れの学園生活を楽しむ珠姫。
珠姫に対してライバル心を燃やすルリタニア王国の王女‘ジル’。
ルリタニア王立学院学士会リーダーで貴族の元お嬢様‘マリー’。
珠姫の護衛として教会から派遣されてきた聖堂騎士‘レン’――。
――こうして、賢竜大祭までの期間限定でスタートした珠姫との奇妙な同居生活。
4人の女の子と主人公、そしていずれは学院全体を巻き込む大騒動の、これはほんの始まり……。