ストーリー
幼い頃に両親は離婚、母親も長兄の勇二(ゆうじ)が●校を卒業したと同時に自分の幸せを求めて蒸発。
以来、勇二が進也と次兄の祥悟(しょうご)の面倒を見るようになった。
親からの愛情は得られなかったが、男気のある勇二やその妻である紗由美(さゆみ)、そして、紗由美の妹で幼なじみの宮本静玖(みやもとしずく)らに助けられ、進也はねじ曲がることなく明るく朗らかに成長した。
5年前に独立した勇二の会社も成長軌道に乗り、住居も狭い賃貸アパートから分譲マンションへ引っ越すことになった。
しかし、引っ越し先には見知らぬ女性が一人。
その女性は美原あかね(みはらあかね)と名乗り、祥悟の妻になりにきたと言い放つ。
衝撃を受ける進也だが、当の祥悟を始め、他の家族は事前にそのことを理解していたのか、あっさりとあかねの言葉を受け入れた。
どうやら、勇二の会社と、あかねの両親が経営する会社と大きな取引があるらしく、その取引成約の条件があかねの嫁入りだったらしい。
政略結婚のようにも見えるが、実際はあかねが強く祥悟との結婚を望んだのだ。
イマイチ釈然としない進也をよそに、一人家族が増えた富士見家の新しい生活がはじまる。