ストーリー
「初恋予報。」アナザーストーリーズ
寒いけど不思議と心は温かい。
行きも白く寒さも増す冬――。
暖を取りあうような相手は隣にはいない。
それでも、十分幸せで満ち足りていたけれど……。
なんだか、いつもとは違う空気がそこにはあった。
気が付けば、あの子の事ばかりを考えている。
戸惑いの連続の冬。
楽しくて、嬉しくて、どこか苦しくて……。
「あの子がずっと、笑ってくれますように」だけど、そう思うだけで、不思議と心が温かくなってくる。
気が付けば、まるで春へと変わっていくかのように……。
俺の学園生活最後の冬は、暖かい時間へと加速していった――。