ストーリー
「はぁ?なんで?どうして?」
戸惑う俺を哀れに思ったのか、遠い親戚が一つの話をもってきた。
イートインの出来る洋菓子喫茶店を営んでいた親戚が、この度、店を畳んで海外に移住してのんびり暮らすことにしたらしい。
店は売ってしまうつもりだったそうだが、もし俺が引き継ぐつもりなら「店長をやってみないか」という事だった。
「やりましょう!この俺に任せれば大繁盛の店になること間違いなしです!!」
大見得を切ってその話に乗ることにした。
しかし、その店のパティシェである女の子は、俺が学生時代に手ひどくふられたことのある、超ツンツンで無愛想な女の子だった。
「あなたが新しい店長なのね。
店長になるからには私のスイーツをビジネスとしてちゃんと売って頂戴。
あなたが無能なら私は店を辞めさせて貰うわ」
初対面でそう言い放たれ、俺は今更ながら、この店をうまくやっていけるのかどうか不安になった……。