ストーリー
男の名は「彰人」。
かつて、ロックバンド「Rockers」のボーカルとして一斉を風靡した。
……というのは、あくまでも本人の弁で、実はデビュー曲以外全く売れず「一発屋」の不名誉な称号と共に、音楽業界の高波に攫われていった、数多くの一人だった。
今や、地方局のバラエティ番組に、レギュラーを1本持つだけの身。
芸能人とも思えない、その細々とした暮らしの中で、苦渋と辛渋を舐めながらも、長年連れ添った事務所社長の恩義の下で、慎ましい芸能生活を送っていた。
ところがある日、そんな彰人に事務所の移籍話が持ち上がる。
恩義ある事務所がとある事情から、倒産を余儀なくされたのだ。
移籍先は極悪と名高い「ハリケーン・プロダクション」実は、そのハリケーン・プロダクションこそが、「とある事情」の原因であった。
普通なら断るべき内容だが、彰人は復讐のため、その話に乗る。
かくして、極悪プロダクションに所属することとなった彰人は、その初日、社長である「鈴森嵐子」から4人のタレントのプロデュースを依頼される。
だが、その裏には、思いもよらない陰謀が渦巻いていた……。
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