ストーリー
かつて自分が住んでいた町に、主人公「秋末誠治」は5年ぶりに戻って来た。思い出すのは、幼なじみの「市倉さくら」。
●学生の頃からずっと好きだったが、5年前の引っ越しの日まで、ついに告白することはできなかった。
(彼女に、今度こそ打ち明けるのだ………)
誠治は、そう固く決心していた。
誠治が転入した学園は、偶然にもさくらと同じクラスだった。
久しぶりに会うさくらに、自分の想いが少しも変わらないことを誠治は改めて確認する。
しかし、再会の喜びも束の間。
誠治は、彼女にはもうすでに、付き合ってる彼氏がいることを知ってしまう。
その彼氏とは、誠治の先輩である、かつての親友「臙児(えんじ)」だった。
さくらは無邪気にも……2人の仲を応援して欲しいと誠治に言うのだ。
「ただの友達でなんかいられない………」
悩んだ誠治は、とにかく自分の気持ちだけは告げて、せめて吹っ切ろうと決意する。
だが、緊張して登校したその朝、さくらは学園に来なかった。
さくらは、彼氏と2人、交通事故に巻き込まれてしまっていたのだった。
さくらが怪我をしたと聞いて、主人公は慌てて病室へと駆けつける。
心配する誠治の声を聞いた、さくらの言葉、それは………
「臙児……?」
彼氏の名前だった。
さくらは、事故の影響で目が見えなくなっていたのだった………