ストーリー
しかし、編集の方針に従って巨乳系漫画を描かされる苦悩の日々を送っていた。
「このまま、自分を偽ってまで描き上げて何になる!?」
思い詰めた主人公は漫画家の廃業を決断。
だがその前に自分の全身全霊を掛けた作品を描くことを決意する。
そして妄想の数々を長年書き留めたネタ帳を手にして、ネームを切ろうとした主人公に転機が訪れる。
突然現れたのは、絵に描いたような見事なツルペタ少女。
淫魔を名乗る少女に、登場するヒロイン像のインスピレーションを感じ取る。
「この少女をヒロインにすれば俺の作品は漫画の枠を越えられる!」
最後の最後で自分がより高みへ向かえる感動に打ち震える主人公。
諸手を挙げて彼女の来訪を歓迎する……はずだったのだが淫魔のとった行動に愕然とする。
「違う……何もかもが違う!そんだけの体を持ってて何だそれは!!」
「……え?」
「ツルペタのくせに、何で胸に無駄な脂肪をぶら下げた牛みたいなことしてんだ!?」
「お前には最高の体を持ってるのに、それに見合った技が!心がないっ!ツルペタにはツルペタのやり方があるだろうが!!」
「そ、そうなの……?」
「こうなったら、俺がお前にツルペタのなんたるかを仕込んでやる!!」
ツルペタ体型を全く活かしきれていない淫魔に怒り心頭の主人公。
魂を込めた最高のヒロインを描くため、ネタ帳使ってツルペタを極めさせる特訓を思いつく。
こうして互いに欠けたツルペタの【心】【技】【体】を補い、遥かなツルペタの高みを目指す日々が始まった。