ストーリー
誰からも相手にされず、いつも学校でいじめられていた僕。そんな僕でも唯一心を落ち着けられる場所がある。
街の外れにあり、人が近寄ろうとしない通称『迷いの森』だ。
毎日学校が終わると何をする訳でもなく、森の中に足を踏み入れていた。
ある日、いつもと同じように迷いの森を歩いていると突然目の前に古ぼけた洋館が現れた。
吸い込まれるように中に入ると人の気配はまるでない。
しかしある部屋に入ると現れたのは、部屋の中を蠢いている触手だった。
呆然と立ち尽くす僕に向かって触手が一直線に伸びてくる。
死を覚悟した――
しかし触手は目の前でピタリと止まる。
「あれ?僕の事食べないの?」
もちろん触手は何も言わない。
「じゃあさ、僕の話を聞いてくれるかい?」
一晩中語りつくした。
触手はじっと僕の話を聞いてくれているようで何だか嬉しかった。
ある日、理由あってイジメっ子達と館に足を運ぶと触手が突然彼女達に襲い掛かる。
僕の気持ちを察してなのだろうか……
それなら、その力借りてもいいかな?
こうして触手と仲良くなった僕の復讐劇が始まった――――