ストーリー
―時は20XX年、世は超々少子化世代―特に男児の出生率が急下落した上、国を支える働き手の成人男性も、大半以上が寿命を全うしてしまった。
政府や関係機関はほとんどが女性だけで構成され、20世紀頃までとは逆に、女尊男卑が叫ばれるようになった。
だが、女性のみで国家が成り立つハズがない。
政府は、この男女の比率の格差を是正するべく、正気とは思えない新たな法律を制定・施行した。
『超少子化対策特別法案』
衆・参両院の全会一致で承認されたその法案は、俗に『セックス新法』と呼ばれ、この国中に広まった。
ひとつ。
成人男性の自慰行為を禁ずる。
ひとつ。
性行為に伴う避妊手段の一切を禁ずる。
ひとつ。
成人女性は、成人男性に性行為を要求された場合、いつ如何なる時もこれに応じねばならない。
ひとつ。
成人男性の求めに応じない成人女性は、政府指定の少子化対策特別施設へ身柄を送致する。
ひとつ。
一定の期間、性行為に及ばなかった成人男性は、政府指定の少子化対策特別施設へ身柄を送致する。
俺、津村康浩は、そんな時代のそんな町で生まれ育った、貴重な男性である。
今日は、待ちに待った20歳の誕生日だ。
んでもって、自由にエッチなことしていいよ、という国のお墨付き…
もう、犯るっきゃないでしょ。