ストーリー
「はぁ……今日も読者登録一人、かぁ……」携帯のマイページから開設しているオフィシャルブログの新着お知らせを見て、私はがっくりと肩を落とした。
――アイドルとしてデビューして半年。
小さい頃からアイドルに憧れていて、両親の反対を押し切って今の事務所のオーディションに応募した。
受かった時は夢みたいで、これからは輝かしい未来が約束されているって信じて疑わなかったのに……。
そんな私に舞い込んだグラビアとインタビューのお仕事。
私は本当に嬉しかった!
……けど。
「……うーん、もうちょっと自然に笑ってくれるかなぁ?」
私の意気込みとは裏腹に、撮影はリテイクの嵐だった。
もう後がない。
切羽詰まった私が目にしたのは、事務所のNo.1アイドルがアナルオナニーマニアだという記事。
藁にもすがる思いだった私は、冗談半分に、彼女の真似をしてみたら……なんて、思いながら夜を過ごしたのだった。