ストーリー
しかし、喜んでいたのは初めの数ヶ月だけ。
小綺麗な広い家に一人、俺は金と孤独を持て余していた。
――彼女がほしい。
イチャイチャしたい。
姪の“波木舞衣”が俺のもとを訪れたのはそんな時だった。
彼女がほしい俺と、お金がほしい姪。
お互いに得をする提案として、初めに誘ったのは俺の方だ。
だが、繰り返すごとにその立場は逆転し、今では誘ってくるのは彼女の方で、好意さえ感じている。
もしも快楽とお金だけの割り切った関係ではなく、複雑な感情の絡み合った二人になれるのだとしたら――。
まだ俺の人生には、明るい未来が待っているのかもしれない。