ストーリー
彼氏ナシを公言して遠慮のない下ネタと男への強気な姿勢を辞さないスタンス。
仕事に熱心な処女として生きる彼女を見ていると自分の生きてきた道が肯定できる気がした。
彼女の頑張りがあるからこそ自分もかろうじて生きられる。
それほど‘‘卓弥’’は‘‘雪姫’’に依存していた。
が、とある切欠で真実を知る。
‘‘雪姫’’は、彼氏持ち。
しかも処女どころか、かなり性に踏み込んだタイプだった。
事実を知り自暴自棄になり、ぼんやりと死に方を考えているある日、いきなり自宅のドアがノックされた。
不気味に思いながらも静かにドアに近づき、とりあえず、そっとドアスコープからのぞいてみると――。
「なあ津家さん。
男の野望を叶えたくないかい?」そして訪問販売してきた怪しい売人に全財産を渡し透明になれるという薬を入手。
もうほとんど死んだ気の‘‘卓弥’’は、受け取った注射を適当に腕に刺してみる。
(どうせ、透明効果なんてない。
そんなもんあるわけがない)と、思っていたが……。