ストーリー
敗北した日本の中央都市[威京’モレク]に一人の男が現れた。
名は「藤代直人」。
彼の肩には、錆びついたネフィリムの徽章があった。
ネフィリム――正式名:神術兵特務部隊。
第三次東亜大戦中、たった十名で、数万の陸上部隊を壊滅させた実績を持つ実験歩兵部隊。
彼らが扱う「神術」は、神の存在をこの世に顕示する……まさに魔術と呼ぶに相応しい力だった。
その強すぎる力を恐れたのは、敵だけではない。
神術兵特務部隊の兵たちも、己の持つ力を恐れ、いつかそれが人類の脅威となるであろうことを悟る。
ネフィリムの隊長であった「斑鳩小萠」は、戦後すぐに自分の部隊を解散させようとする。
そして内紛が起きた。
結果、小萠は殺され、彼女を庇った直人も深い傷を負うことになった。
愛するものの仇を取るため。
そして小萠の意思を継ぎ、この世にあってはならない力を封じるために、直人は立ち上がる。
感情を持つ兵器。
戦争が生み出した神に近きものたち。
彼らに待ち受けている未来は、支配か、融和か。
それとも破滅か……。
威京は、[神術兵’スクライブ]同士が駈け巡り、ぶつかりあう凄惨な戦場へと変貌する。