ストーリー
都心から車で2時間ほどのところにある民間病院、清里病院に、一人の外科医が派遣されてきた。彼の名は「山田修司」(主人公)。
表向きの理由は、清里病院長と懇意にしている医局の教授に頼み込まれたからだったが、彼の本当の目的は別のところにあった。
修司の学生時代、手術中に容態が急変した父親が亡くなるという、不幸な出来事が起きた。
父親の死後、苦学してなんとか医者になる夢をかなえた修司は、やがて手術中に医療ミスがあったのではないかと疑いを持つようになった。
だが父親が手術を受けたのは10年以上昔の話だ。
いまさら立証するのは難しいと、ほとんど諦めていた修司だったが、ある日、ひとつの情報を得る。
行方のわからなかった、父親の執刀医「菅野隆雄」が、姓を変えて清里病院の副院長をしているというのだ。
一縷の望みをかけ、修司は手がかりを探しに清里病院へとやってきた。
修司が初めて病院の門をくぐった日、彼が医者を志すきっかけとなった初恋の女性「清里美佐子」が目の前に現れた。
久しぶりの再会に運命的なものを感じた修司だったが、美佐子の夫が隆雄だと知り、ショックを受ける。
父親だけでなく、自分が唯一愛した女までも奪われていたと知ったことで、修司は本気で隆雄に復讐することを決意。
隆雄の弱みや過去の医療ミスの真相を探るには、自分よりも清里病院に詳しい人間に協力してもらう必要があると考え、
看護婦の「和琴春菜」、産婦人科医「勝山亜紀」に目をつける。
虎視眈々とチャンスを伺い、修司は一人を陵辱。
自分に隷従させることに成功する。
そして協力者を得た修司は、自身の歪んだ欲望と隆雄への恨みを胸に、美佐子に狙いを定めた……。