ストーリー
まどかが、……死んだ……。まどかが、目を瞑ってから……僕はずっと……。
まどかが、目を覚ますのを待ちながら……、泣き喚いていた。
気がつけば、朝になっていて……。
いつの間にか……僕の背中へ、麗姉さんが覆い被さっていた。
真田も……僕の部屋を出たり入ったり、していたようだけど……。
僕の胸中は、まどかのことだけ。
……他には、何も考えられない。
さっきまでの、まどか……。
笑顔の、まどか……。
ちょっとムクれている、まどか……。
僕を『お兄ちゃん』って呼ぶ、まどかの……様々な顔を思い浮かべていた。
そして、眼前で目を瞑っているまどかと見比べては……。
涙を流し続けるしか、なかった。
すべての事情を知る者達だけで、しめやかな通夜を行った。
お爺ちゃん、真田、麗姉さん、……僕。
そして、常勤の召使い達。
信頼おける魅神楽グループの側近達……。
その他には……秀一さん、亜由美さん、仙治朗さん……。
昔から、魅神楽財閥に深い関わり持つ霊法師様に、伝統の習わしに法った葬儀を行って貰った。
翌日も……同じ面々で行う、しめやかな御葬式。
お通夜から御葬式の間、僕は……。
可愛い可愛いまどかを想いながら、ずっと泣き続けていた。
―――そして、まどかの死から、三日目……。
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